01「周りが見えない」は、見えないことに気づけない
この悩みのやっかいなところは、プレイ中は「それなりに見えてる気がする」ことです。管理人もいつでも、それなりに見えてる気がするし、それなりに見えてない気もする。その場では判定できないんです。
気づくタイミングは2つあります。短期的にはデスした瞬間。「え、そこにいたの?」というやられ方をしたとき。そして長期的には、自分が一段上に行ったときです。管理人は毎回の実戦の気づきをノートに残しているのですが、そこにこう書いています。
「自分が一段上の段階になると、『ちょっと前までって全然見えてなかったんだ』というのがすごい分かる。」
つまり「今の自分は見えているか?」を自分で採点するのはほぼ無理で、今より見える状態を作る方法を持っているかどうかだけが問題になります。
02「慣れれば見える」は嘘だった
よくあるアドバイスが「経験を積んで慣れれば、余裕が出て自然と見えるようになる」です。管理人の実感を言うと、これは嘘でした。
「1000時間以上プレイしてるけど、慣れても見れるようにならない。見えるようになる時って一瞬で、『あ、今見えてる』って分かる。慣れじゃない。」
「見える」は、時間をかけて少しずつ視界が広がっていくものではなく、スイッチが入った試合だけ、突然全部見えるものでした。だから正しい問いは「何千時間やれば見えるか」ではなく、「そのスイッチをどうやって毎試合入れるか」です。何も考えずに数をこなしても、スイッチの場所は見つかりません。
マップの開き方・見る場所という基本はこちらにまとめています。今回の話は、その手前にある「そもそも見るモードに入る方法」です。
03全部見えた試合で見つけた「報告するつもりでやる」
スイッチの入れ方を見つけたのは、勝ち負けをいったん脇に置いて「敵を見る」だけを最優先にすると決めてプレイしていた日でした。ある試合が終わった直後、自分でも驚いたのを覚えています。
「今、全部完璧に見えた。スペシャルまで含めて、全てが完璧に見えた試合だった。」
なぜ見えたのかを考えて出てきた答えがこれです。「何か特定のものを見ようとすると大変。だから、報告するつもりでやるといい」。
実況者や解説者になったつもりで、見えたものを実際に口に出しながらプレイする。すると不思議なことに、「敵を探すぞ」と頑張らなくても視野が勝手に広がるんです。解説者は盤面全体を説明する役割なので、役割を変えるだけで、見る対象を1つずつ探す努力がいらなくなる。「見よう」と意志で頑張るのではなく、役割で見させられる形にするわけです。
04報告の中身は「自分の課題」でいい(実例集)
何を報告すればいいか。自分が課題に思っていることでいいです。管理人が実際に口に出しているセルフトークをそのまま並べます。
| 課題 | 口に出す言葉 | 起きること |
|---|---|---|
| 前に出るタイミングが分からない | 「今前に出る、今前に出る」 | 出るべき瞬間に体が反応する |
| 塗ってると正面を見なくなる | 「敵見て、敵見て。左、左にいる」 | 塗りながらでも敵の位置が頭に残る |
| 詰めた先でやられる | 「ここ詰めたら来るよ」と言いながら詰める | 出てきた敵に瞬時に気づける |
| イカランプを見られない | 「まだ4つ、まだ4つ。あ、今3つ。今2つ、今!」 | 人数有利の瞬間に詰められる |
| 横から急に撃たれる | 「右に敵いるからね」と言いながら左へ行く | 右から出てきてもパッと対応できる |
最後の例が象徴的です。右に敵がいると分かった上で左に行くとき、「右に敵いるからね」と自分に言っておくだけで、実際に右から来た瞬間の反応速度が全然違う。見た情報は、口に出すことで初めて「使える状態」で頭に残るんです。
ちゃんと口に出して言うことが大切。心の中で思うだけでは効かない。声を出せない環境なら小声でもいいので、「実況の文」を実際に言うこと。
05熱くなったら「どこまで待つか」を言う
報告方式には、もうひとつ大きな使い道があります。熱くなって突っ込んでしまう瞬間のブレーキです。
管理人もつい熱くなるタイプで、「待つ待つ待つ」と唱えてまず待つようにしています。ただ、これだけだと実は効きません。「どこまで待つか」をちゃんと言うのがコツです。
「『一人見つけるまで待つ』『ローラー見つけるまで待つ』って言うと、めっちゃ待てるし、めっちゃうまくいく。」
「待て」という命令には終わりがないので、我慢が続きません。「敵を一人見つけるまで」という条件付きにすると、待つことが「索敵の作業」に変わって、自然と目が敵を探し始める。我慢と索敵が同時に手に入ります。塗りについても同じで、「敵を見つけるまで塗らない」と決めると、塗りながら前を見る癖がつきます。
06今日の1試合目からやること
始め方は簡単です。①自分の課題を1つ選ぶ → ②「どうなったら、どうする」の文に直す → ③それを実況しながら1試合やる。これだけです。
たとえばイカランプが見られないなら、「今日はイカランプ。敵が2人減ったら詰める」と決めて、「まだ4つ、まだ4つ。今3つ。今2つ、今!」と実況する。1試合これをやるだけで、見え方が変わるのが分かるはずです。
ひとつ注意点があります。管理人が失敗したパターンは、「今日は仲間の位置を意識するぞ」と漠然と思ってやることでした。「意識する」は行動ではないので、ぼんやりやっても何も変わりません。
「意識する」ではなく「どうなったら、どうする」まで具体化する。突っ込むときは右を警戒しておく、一人見つけるまで潜伏する——「何をするために、何を見るか」がセットになった瞬間、急に見えるようになる。
なお、見えるようになった先の「見た情報でキルを取る」側は、こちらで書いています。
まとめ
「周りが見えない」は、根性でも慣れでもなく、やり方で解決できる悩みでした。
- 見えていないことには気づけない。デスと「一段上に行った後」でしか分からない
- 慣れでは見えるようにならない。「あ、今見えてる」のスイッチを毎試合入れる方法が要る
- スイッチ=報告するつもりでやる。実況者の役割になると視野が勝手に広がる
- 報告の中身は自分の課題でいい。「今前に出る」「敵見て、左にいる」「まだ4つ、今2つ、今!」
- 熱くなったら「一人見つけるまで待つ」——待つ条件を言えば我慢と索敵が両立する
- 「意識する」はNG。「どうなったら、どうする」=何をするために何を見るか、まで具体化する
今日の1試合目、課題をひとつ選んで実況してみてください。「見ろ」と言われ続けて見えなかったものが、報告した瞬間から見え始めます。
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